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2012年5月

2012年5月24日 (木)

オイコノミア 保険の実験

オイコノミアの「保険って結局トクですか?」の前編・後編を観ました。この中で出てきた実験がおもしろかったので紹介します。

 

1.

2つの選択肢の中から、好きな方を選んでください。

1つ目の選択肢は、コインの表が出たら、200円をあげます。でも、コインの裏が出たら、1円もあげません。

2つ目の選択肢は、100円あげます。

 

どうしますか?

僕なら100円そのままもらえるなら、100円貰いたいなと思ってしまいました。

 

2.

今度はまず、200円をあげます。その上で、2つの選択肢の中から、好きな方を選んでください。

1つ目の選択肢は、コインの表が出たら、200円返してください。でも、コインの裏が出たら、そのまま1円も返さないでいいです。

2つ目の選択肢は、100円返してください。

 

 

さきほど、1つ目の実験をしたばかりなので、もうお分かりですよね。

自分が得をするときは確実にもらえることを魅力的に感じますが、自分が損をする時にはリスクを取ってでも損をなくしたいと思ってしまいがちです。

これって結果としては同じになるのに、リスクの捉え方が全く逆になってしまっていますよね。

その逆になっていると分かってはいつつも、やっぱり損をする可能性の時にはリスクを取ってでも損をなくしたいと思いませんか?

 

でも、実は損をする時に100円払ってしまって、200円を払う可能性をなくすのが保険なのです。

冷静に考えると、確かにそうですよね。

でも、なかなか人間の性として、「損したくない」というのがあるそうです。

損をするかもしれないという状況に出くわした時、同じ状況で得をするかもしれないという場合ならどうするか考えてから、判断すると、より適切な判断になりそうです。

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2012年5月16日 (水)

音楽業界のデジタル化低迷から考える電子書籍の未来

音楽有料配信の売上が落ち込んでいます。

音楽有料配信推移

デジタル化という面で、出版業界の一歩先をゆく音楽業界。

その音楽業界のデジタルコンテンツのマネタイズが伸び悩んでいるのは、出版界のことを考えると憂慮すべき事態です。

要因は、多くの人が従来の携帯電話をやめ、スマートフォンを使うようになり、今まで携帯電話で上げていた収益が落ちていることにあります。

携帯電話には「着うた」など、キャリアの通信料支払いと同時に支払えるという「気軽さ」がありました。

しかし、スマートフォンではインターネットはパソコンで見るのと同じ。

よって支払いも、キャリアの通信費とは全く別に、クレジットカードなどを入力し支払わないといけないだとか、コンビニとか別の場所に行って払わないといけないとか、そういう煩わしさがある。

というところですよね。

 

なんだかんだいって単に娯楽なんですよね。わざわざ面倒なことをしたくない人がほとんど。

YouTubeで検索して聴いたり、Craving Explorerで落としてiPodに入れたりとかの方が楽。

今まではガラケーで、そういったことをするのが面倒。お金を払ってでもレコ直でダウンロードする方が楽だった。

 

電子書籍市場規模の売上推移と予想


このグラフは電子書籍市場の売上推移と予想です。

果たして2015年には2000億円市場になるのだろうか。

それにはいかにして、楽に支払えるようにするかが問題だと思います。

 

少し基本的なところに戻ると、電子書籍の市場って、今ほとんどがコミックで、BL・TLが多かったりする訳です。

そういうったものを買う人って、女子中学生・女子高校生・女子大学生とかが多いんじゃないでしょうか?

クレジットカードを持ってないし、面倒なことしなさそう。

まあこれは偏見ですけど、そもそもおじさんなら紙の買うでしょう。

とりあえず、2015年とか直近では、いかにガラパゴスケータイの流通網でできていた支払いの簡易さからできた市場をなくさないことが大事。

電子書籍売上内訳

(インプレスR&Dのサイトから借りて来ました)

このグラフを見て分かるようにケータイ向け市場は2010年が頂点だと予測されています。

音楽市場よりも2年遅れているのは、出版社と著者の権利契約で、そう簡単にケータイだと言っても電子化できなかったから、遅れていただけ。

つまり、一番のグラフ、音楽配信の市場推移が示したように、電子書籍だといっても、このままならどんどんシュリンクしていく。

 

やっぱり直近としては気軽に買ってた層を確保しないといけない。

ケータイでコミックを買ってたけど、スマホに機種変更した人に引き続き買ってもらおう。

それに一番手っ取り早いのは、キャリア決済を可能にした電子書店。

よく出版人は「電子書店間で互換性がないことが電子書籍の普及を阻害している」と言います。

ずっと同じ端末を使うなんてありえませんし、長期に読みたい本を電子で買おうという気には、今の状況ではならないですよね。

でも、今までコミックがガラケーで買ってた人って、昔に買ったコミックを読み返してたんでしょうかね?

そんなに長期的なことを考えてないと思います。

 

電子書籍の最大の魅力って、「手軽さ」にあるはずです。

どこでも買える、どこでも読める。

電子書籍に手軽さが出れば本当に電子書籍の市場が急拡大していくだろうし、そうあって欲しいです。

まずは支払い方法の簡略化が必須。

日本人はモラルはそれなりにありますし、面倒じゃなければちゃんと対価を支払うと言う人が多いはず。

気軽に払えるようになれば、音楽配信も復活するし、電子書籍は成功する!

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2012年5月15日 (火)

オイコノミアがおもしろい 「年功序列は保険」

NHK・Eテレで、「オイコノミア」という番組が春から始まっています。

ピース又吉が、学者と一緒に、現代の若者が関心のあるテーマを解説していきます。

結婚、給料.etc

 

さっき録画していた「給料」の回を観ました。

確かに、給料ってどういう風に決まるか不思議ですよね。

初任給は普通20万ですけど、野村証券のグローバル採用だったら53万だったり、キーエンスは30歳で1000万超えるとか…。でもお笑い芸人なら3年目でも、月1万円くらいらしい(又吉談)。凄く大きな差がありますよね。

 

給料の額は、参加制約とインセンティブ制約の2つから決まる。

参加制約: 働きたい人と、雇いたい人、の需要と供給の人数が揃う点。他の会社と比べてどの会社に勤めようか決めるという点。

インセンティブ制約: 働いている人が一生懸命働くか、サボるか判断する点。

 

年功序列は保険!

という言葉が一番印象に残りました。

Photo


横軸は時間、縦軸は給料・仕事量です。

給料は赤線です。次第に上がっていきます。

仕事のパフォーマンス量は緑線です。勤めたてはむしろ赤字なくらいで、だんだんできるようになっていくが、最後には下がってしまう。

 

これを考えれば、年長者が余計にもらっているのは中年の頃にもらい損ねたのを回収しているという訳で、

会社側から言えば、回収するまで辞めにくくすることで、会社に対する忠誠心がつくという利点があります。

つまり、勤めあげれば、どちらも損はしない仕組みになっているという訳です。

 

しかし、この緑の曲線は、もっと上に振れる社員もいれば、下に振れる社員もいます。

入社時は自分がどんな緑曲線を描くか分からない。日本企業は社員同士の差をあまりつけないので、ダメだった時も保険として働くし、優秀でも働く前は分からなかったと考えれば保険に入っていたと思えばもともとになる。

つまりは上手く働けば非常に合理的なシステムなのです。

 

 

 

 

日本企業の伝統バンザイ!!

 

という訳には、もちろんいかないんですよね。

潰れない企業じゃないといけないし、その社会も成長していないと難しい。

今、大企業は日本の会社の0.3%しかなく、会社全体は年間で6.2%が倒産している。

会社の保険機能が果たせない現代、セーフティーネットを公的な保険制度、例えば失業保険や就業支援などを充実する必要が出てきている、という内容でした。

 

そういう意味では、ベーシックインカムなんて面白いんじゃないでしょうか?

学生時代から自分が活躍できると確信できて、本当に成功しちゃう人は別ですけど、そうじゃない人が今、日本的システムを保険しているのはある種もったいないところもありますよね。

方法はなんにしろ、別のところに保険機能を持たせられれば、労働者の流動性も高まって、より人材が適材適所になるのではないかと思います。

新卒の就活で、本当に就くべき場所に就ける人はいったいどれくらいいるのかは疑問です。

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